あらかじめテストケースを用意せずに行われるソフトウェアテストのことです。場当たり的に行われるものではなく、あらかじめテストの目的を設定して行われます。
テスト設計とテスト実行を並行して行います。直前のテストによるソフトウェアの振る舞いや結果を確認して、次にどのようなテストを実施するか決めるものです。
探索的テストは、まずテストの目的を設定してテストチャーター(テスト目的の指針)を用意してから始めましょう。テストチャーターの抽象度はテスタ―のレベルに合わせて調整してください。テストチャーターに細かく指示を記載すると、テスターのアイディアを阻害する恐れがあるでしょう。
探索的テストを実施する際には、テスト設計・実行・記録を同時に繰り返し行います。目的別に行うため、各セッション(時間)で区切るのが一般的な方法です。
経験あるテスターが社内にいる場合、必要だと判断されたタイミングですぐに実施できるのが探索的テストの特徴です。記述式テストの準備時間がない時や一通りテストを終えたが信頼性に不安がある時などに有効でしょう。
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探索的テストには以下のようなメリット・デメリットが存在します。
記述式テストと違い、システムの重要な箇所やテスターが不審に感じた箇所などにも重点的に対処できます。より効率的にバグを発見することに繋がるでしょう。
またテストケースは仕様理解・テスト設計などの工程を得て作成します。探索的テストではテストケースを作成しないため、相対的に必要なドキュメントの量や工数、コストも抑えられるでしょう。
探索的テストの内容やアウトプットは、テスターの経験・スキルに依存します。つまり属人性が高く、テスターによってはテスト結果の品質が一定にはなりません。テストチャーターを活用することでテストの方向性についても統一させて、テスターの経験・スキルが不足する部分を補えるでしょう。
また探索的テストでは事前に具体的なテスト内容が定義されないため、網羅性が担保できない点もデメリットです。記述式テストと組み合わせることで一定の網羅性は担保できるでしょう。
他にもテストケースを事前に用意しない方法として、以下の2つが挙げられます。
モンキーテストはあくまで思い付き・場当たり的に行われるテストです。テスターのスキルや知識は問われず、ランダムな動作で行われます。
探索的テストと同様に場当たり的に行われるテストですが、探索的テストほどテスターの知識・経験は必要ありません。テスト手順の記録は行うことが多いでしょう。
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