E2Eとは、「End To End(エンドトゥエンド)」の頭文字をとったものです。直訳すれば、「端から端までのテスト」となることから分かるように、E2Eテストでは、システムやアプリケーションの全体について、ユーザーの視点に立って、実際的な状況をシミュレートしながら、不具合がないかどうか、期待通りの動作をしているかどうかを検証するテストです。
具体例として、ECサイトを取り上げてみましょう。ECサイトにE2Eテストを行う場合、サイトにアクセスし、商品を探し、商品をカートに入れ、決済を行い、確認用メールを受け取るといった、そのサイトをユーザーが利用するときに行うであろう一連のプロセスを実際に行います。
以上のように、ソフトやシステムが全体として正しく動作するかどうかを、ユーザーの視点で、実際の状況をシミュレートしながら検証するのがE2Eテストです。
すでに触れたように、E2Eテストを行うことで、ソフトウェア・システムの持つ潜在的な不具合を、ユーザーの視点で明らかにすることが出来ます。ソフトウェア・システムのユーザーエクスペリエンスを高めるのに、E2Eテストは適したテストであると言えます。
ユーザーの視点でソフトウェア・システムの検証を行うE2Eテストを行うことで、ユーザーが遭遇するであろうトラブルを事前に見つけ、トラブルやクレームを未然に防ぐことが出来ます。
ソフトウェアテストの悩みは、そのほとんどが「品質・コスト・納期(QCD)」に関わる課題です。しかも早急に対応が必要なことが多いので、QCDの課題解決に長年携わってきた、実績の豊富な第三者検証会社に依頼するのがベター。このサイトでは、「テスト対象別」におすすめの3社を詳しく紹介しています。ぜひ以下のボタンからチェックしてみてください。
E2Eは、実際的な状況をシミュレートとしてソフトウェア・システムの検証を行います。そのため、場合によっては、テスト用のサーバーやデータベースを構築する必要があります。このように、準備に手間が掛かるという点は、E2Eテストの大きな難点の一つと言えます。
自動化されたテストは、特定の条件下における不具合しか検出することが出来ません。そのため、実際的な状況をシミュレートして行うE2Eテストは自動化が難しく、基本的にテスターが手動で行う必要があります。
自動化できない分だけ、手間と時間がかかる、という点もE2Eテストの大きな難点と言えます。
様々なメリットがあるE2Eテストですが、テスト環境を構築しなければならず、テストそのものもテスターが手動で行う必要なので多くの人的リソースが必要となる、という難点があります。また、E2Eテストを行うには、相応の知識や素質が必要となり、どんなスタッフおよび社員であっても任せることが出来るという訳ではありません。また、社内にE2Eテストのためのチームを立ち上げたとしても、大きな不具合が見つかった場合等には更なるスケジュール調整が必要になり、あるいは、ソフトウェア・システムのリリース後にはチームを解体する必要がある、など煩雑なマネジメントが必要になります。
E2Eテストを社内で実施することでノウハウを蓄積できるといったメリットはあるものの、基本的には、E2Eテストはアウトソーシングが適していると言えます。最近では、第三者検証サービスの一環としてE2Eテストを代行する業者も増えてきています。それぞれの業者の特徴を冷静に比較し、自社のニーズにあう業者を見つけるようにすると良いでしょう。
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