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ウォーターフォール開発とは

システムやソフトウェア開発で用いられる方法の一つ「ウォーターフォール開発」とはどのような内容なのか、メリットやデメリット、他の開発方法との違いについて解説していきます。

ウォーターフォール開発の概要

ウォーターフォール開発とは、文字通り「滝(Waterfall)」のように水が上から下へと流れていくようなイメージの開発のことです。上流工程から下流工程へと定められた順番通りに開発が進められていくのが特徴で、基本的に手戻りがありません。

ウォーターフォール開発は1970年頃にすでに開発手法として知られており、様々な種類がある開発手法の中でも最も認知度が高いとされています。現在も多くのプロジェクトで採用されており、主に大規模で複雑なプロジェクトに用いられています。

ウォーターフォール開発は、以上のように大きく分けて8つの工程に分けられています。

  1. 要件定義
  2. 外部設計
  3. 内部設計
  4. 実装
  5. 単体テスト
  6. 統合テスト
  7. 運用テスト
  8. リリース
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ウォーターフォール開発のメリット

作業の進捗を把握・管理しやすい

開発中の進捗状況を把握・管理しやすく、開発にかかわっているエンジニアやスタッフも管理しやすいのがメリットです。開発のスタート段階で大まかな作業量を把握しておくこともできます。コスト面で無駄を省いたり、業務を円滑に引き継いだりといったことも容易であり、スケジュールも立てやすいでしょう。

品質を担保した開発を行いやすい

事前に定められた計画・仕様通りに開発が進められていくことから、途中で方向性を誤ったり、仕様から逸れたりといったリスクを防ぎやすくなります。完成品の品質を担保しやすく、クライアントの安心にも繋がりやすいでしょう。

事例が多いため様々な開発に用いやすい

長年にわたってシステム・ソフトウェア開発に用いられてきた歴史を持つウォーターフォール開発は、伝統とも言えるほど豊富に事例が存在しています。要件が明確になっていれば様々なプロジェクトに応用しやすく、工程ごとに丁寧に計画を立てやすいでしょう。

ウォーターフォール開発のデメリット

開発期間が長引きやすい

じっくりと企画や要件定義を行ってからやっと開発がスタートするため、開発期間は長めです。スピード重視の開発案件にはあまり向いていません。品質が高い分、時間がかかりやすいと言えるでしょう。

トラブル発生時のリスクやコストが大きい

複数の工程を持つウォーターフォール開発は、システム修正やアクシデントの発生によって工数が大幅に増加します。上流工程からやり直すことになった場合は、計画が後ろ倒しになるケースも考えられます。

仕様・計画を変更しづらい

計画通りに業務を進行できなくなった場合、突如仕様を変更するということが難しいのがウォーターフォール開発のデメリットです。前段階からさかのぼってやり直す必要があるため、臨機応変に対応しづらい面があります。

ウォーターフォール開発が適切なケース

ウォーターフォール開発が適しているのは、以下のようなケースです。

アジャイル開発との違い

アジャイルとは「素早い」を意味する言葉です。スピード重視の開発が可能であり、「イテレーション」と呼ばれる反復サイクルを繰り返しながら完成度を高めていく開発方法になっています。

途中で仕様の変更が生じても臨機応変に対応しやすい反面、進捗管理の難しさがデメリットとして挙げられる開発スタイルです。

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