ウェブを通した情報獲得が日常的に行われている今、ウェブを利用できないだけで社会参加できないことも考えられるようになりました。公的機関が発信する防災情報を得られなければ命の危険につながることもあるため、アクセシビリティの重要性が高まっています。
また、2013年6月に制定された「障害者差別解消法」により、身体的な機能に支障なく利用できることも求められるようになりました。この記事では、アクセシビリティの概要や重要性について改めて確認していきましょう。
ソフトウェアのアクセシビリティはいくつかの定義があります。ここでは、3つの定義について紹介します。
WCAGは、ウェブアクセシビリティに関する世界的な基準です。作成しているのはウェブの世界的標準化を目指す国際的な団体であるW3C。様々な障害がある人でもりようできることを目指しています。
最新のWCAG3.0では、WCAG2.Xよりも分かりやすく柔軟性があることを目的としており、より多くの利用者のニーズをカバーできるよう目指しています。
ISOは電気分野以外の国際基準、IECは電気分野の国際標準であり、製品の品質や性能、安全性などを国際的に取り決めています。ISO/IEC 25010はISO/IEC 25000を基に技術的内容や構成を変更した日本工業規格です。
ISO/IEC 25010の品質モデルにも使用性であるUsabilityの副産物として、アクセシビリティがあります。幅広い範囲の心身特性および能力の人に使用できるようにする、と定義されています。つまり、Webぺージなどで工法する場合情報を多くの人にまんべんなく伝えることが求められているのです。
ISTQBとはソフトウェアテスト技術者の認定資格です。国際ソフトウェアテスト資格認定委員会であるISTQBが認定資格試験の出題範囲を決め、各国の加盟組織と連携・相互認証を行っています。そこで重要となるのが、各試験のシラバスです。ISTQBの内容に基づき日本語に翻訳・作成されているものですが、そこでは思考発話法を使うことが注目ポイントとされています。
ソフトウェア開発の早い段階でアクセシビリティテストを行うことで、潜在的な問題を発見して速やかな開発を行うことができます。
世界各国に障碍者がIT製品にアクセスするための法律を定めています。アメリカではアメリカ障害者法、イギリスでは障害者差別禁止法、日本では障害者差別解消法があり、アクセシビリティテストを行うことは法的順守を確保する目的でも行われているのです。
製品が障碍に対応していない、障碍者が利用できないようになっているなどの理由で訴訟を起こされたケースがあります。アクセシビリティテストを行い、障碍者でも利用できるように対応することで潜在的な訴訟問題を回避することにつながるのです。
人口の約2割が障害を抱えているとされ、その市場は13兆ドル以上とも言われています。盲目、少額障害、身体障害などを抱える障碍者向けにソフトウェア製品を作ることができれば、この大きな市場を獲得できる可能性があると言えるのです。
アクセシビリティは、障害を持つ人などより多くの生活者に平等に情報を発信することができるようになるため、大きな市場規模を獲得できる可能性があります。潜在的な訴訟リスクを避けることもできますので、できることから始めてみましょう。
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