ソフトウェアテストにはさまざまな技法がありますが、その中のひとつが経験ベーステストです。ここでは、経験ベーステストの概要や注意点などについて解説します。
テスト担当者の知識、経験、直感に基づいて行うテスト手法を経験ベースのテストと言います。過去の経験から欠陥が起きやすい箇所を予測してテストする「エラー推測」、経験豊富な担当者が作成したチェックリストを使用する「チェックリストベースドテスト」、テストの設計、実行、記録を同時に行い、臨機応変にテストを進める「探索的テスト」の3種類です。仕様書が不十分な場合や時間が限られている状況で特に有効です。ただし、テスト担当者のスキルに大きく依存するので、体系的なテスト技法と組み合わせて使用することが推奨されます。
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経験ベースのテストには、以下のような方法があります。
テスト担当者の知識と経験を活用して潜在的な欠陥を予測し、テストケースを設計する方法が、エラー推測です。過去の不具合事例や一般的な故障パターンを基に、起こりうるエラーを推測します。ソフトウェアの性質や特性を考慮し、リスクの高い箇所を重点的にテストします。エラー推測は形式化されていないので、テスト担当者のスキルに大きく依存します。しかし、他の体系的なテスト技法では検出できない欠陥を見つけられる可能性があり、併用することで効果的なテストを実施できます。
探索的テストは、テスト実行者がテスト内容の作成と実行を同時に行う手法です。この方法では、事前に詳細なテストケースを用意せず、テスターの知識や経験に基づいて即興でテストを進めます。テスト中に発見した不具合に焦点を当て、集中的にテストを行う柔軟性が特徴的です。計画や準備に時間をかけず、即座にテストを開始でき、アジャイル開発環境に適しています。アジャイル開発環境に適しています。ただし、テスターの経験に依存するため、スキルの高い人材が求められます。
チェックリストベースドテストは、テストの設計や実行をチェックリストに基づいて行う手法です。チェックリストは、過去の経験やユーザーの要求に基づいて作成され、機能・非機能に関する重要な項目を網羅します。各項目は質問形式で表現され、テスト対象の要件や性能特性を確認するために使用されます。新たな欠陥や変更に対応するため、チェックリストは定期的に見直し・更新が必要です。詳細なテストケースがない場合でも、チェックリストがガイドラインとなり、一貫したテストができます。テストの網羅性を高めつつ、テスト担当者の経験を活かすことができるので、多くの場面で有効です。
経験ベーステストは、テスト担当者の経験に基づいて行われるテストです。仕様書が不十分な場合や時間が限られているときでもテストできますが、担当者の経験値に依存することになります。経験ベーステストには、「エラー推測」「探索的テスト」「チェックリストベースドテスト」の3つの方があります。
ソフトウェアテストは経験ベーステストだけではありません。「ブラックボックステスト技法」「ホワイトボックステスト技法」など、数多くのテスト技法があります。テストの対象や目的にあわせて適切なテストを選びましょう。
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