ここでは結合テストの目的や注意点などについて紹介。テストをスムーズに進めるためのポイントについてまとめました。
単体テストを終えた各モジュールを組み合わせ、実際に動作する状態に近づけた上で動作や挙動に問題がないか確認するのが結合テストです。モジュールからモジュールへのデータの受け渡しやタイミングが適切に行われるかどうかを検証。ウォーターフォール開発においてはプロジェクトの中盤から終盤に向けて実施される工程です。
組み合わせてみないと分からない不具合を発見して取り除くことが結合テストの目的です。モジュール単位の単体テストでは挙動に問題がなくても、接続すると求める結果が得られないケースがあります。結合テストではこうした検証を比較的小さな規模で行い、次のシステムテストや受け入れテストへスムーズに繋げる役割を担います。
複数のモジュールの連携やデータのやり取りを検証するのが結合テストですので、各モジュールの動作は正常であることが前提に行われます。不具合を解決するにはできるだけ本番環境に近い環境で実施するのがポイントです。
注意したい点はモジュールの組み合わせによっては工数が増え、時間と労力が必要になることです。ただし工数を減らし連携モジュール数が多くなると不具合を発見しにくくなるため余裕を持ったスケジュールで行うことが重要です。
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結合テストの次の工程であるシステムテストは一通りのバグ・不具合修正は終わっている前提で行われます。そのため結合テストを省略してシステムテストに移ってしまうと後から挙動がおかしくなり原因が特定できなくなるリスクが高まります。
結合テストは長期化すればコストも増えるため、迅速に行うことが望まれますが、だからといって途中で省略してしまうと、後から発見される不具合の修正に手間取ってかえってコストが増大してしまいます。
結合テストの重要性は理解していても、テスト要員が不足していたり本来の開発業務に専念したいということもあるでしょう。その場合は結合テスト代行支援サービスなどの外部リソースを活用すると解決できます。
結合テストで挙動やデータの受け渡しが問題がないか検証部分を外部に任せられるため、開発者は本来業務やデバッグだけに専念することができるようになります。少ないリソースで効率的にテストができるのでコスト削減にもつながります。
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